こんにちは。
「学歴不問、寮完備、未経験歓迎、すぐ働ける」
中卒でも正社員としてわりと採用されやすいうえに、ちょっと給料が高そうなイメージのある「新聞配達」の仕事について、新聞屋歴7年のぼくが紹介しています。
本記事を書いてる現在は、完全に新聞業界から離れ、一般的な工場職に転職してます。
額面年収は新聞屋時代よりガクンと下がったものの、人並みの生活が送れるようになって幸福度は上がりました。
Contents
新聞配達員の給料は高い?

結論から言うと、新聞配達をしてる人の給料は「安い」です。
具体的に仕事内容や待遇とかを掘り下げつつ、なぜ新聞配達の給料が安いと思ったのかを説明していきます。
年収は500万円ぐらい
新聞屋時代のぼくの年収は「500万円ぐらい」でした。これは正社員として働いていたぼくの金額です。
中卒、30歳という点だけで見れば悪くはない額面年収だと思います。
- 基本給:30万円
- 歩合:5万円~
ぼくが勤めていた会社では上記のような感じでした。歩合に関しては個人差や能力差があるので一概には言えませんが、真面目に仕事をしていれば5万円以上は簡単に稼げます。
ちなみに、一番多かった月の歩合で20万円を超えた月もありました。
新聞配達のアルバイトでも年収300万以上は稼げる
どこの新聞屋でもそうですが、「配達のみ」というアルバイトの人がいます。
ちなみに、ぼくが以前勤めていた新聞屋には、休みなしで朝刊、夕刊の配達、しかも夕刊は3区域配達(500部ぐらい)をこなすスーパー配達員がいました。
この配達員ぐらい働いて、月収30万円とかです。なお、スーパー配達員の彼は社保には入れてもらえてなかったです。40歳、独身で毎日休まず新聞を配るだけの人生で月収30万円。
これでも新聞配達員の給料が高いと思いますか?
新聞配達員の仕事内容

基本業務は下記です。
- 配達
- 集金
- 営業
解説します。
新聞配達(朝刊・夕刊)
平均すると朝刊300部、夕刊100部ぐらいを毎日配達します。(読売、朝日だとこれぐらい)
朝刊が販売店に届いたら折込広告を一部ずつ手入れして配達準備、それから2時間ぐらいかけて担当区域の配達をします。
夕刊は区域差ありますが、平均すると1時間ぐらいで終わります。折込広告も月に一回ぐらいなので、夕刊はわりと楽です。
ぶっちゃけ、新聞の情報は「遅い」という時代なのに、人命よりも配達を最優先に考える新聞社はヤバいです。
余談ですが、先日の台風で行方不明になっていた75歳の新聞配達員が遺体で見つかるという痛ましい事案が発生しました。
こういった事案を新聞社はどう考えているんですかね。
当日になって急に休みますはマジで許されないので、悪天候時でも配達する覚悟は持っておいた方がいいです。
人がいるわけないと思ってるところにいたりとか、わりと怖い思いをすることが多々あります。
怖い話とかオバケとかが苦手な人には向いてないかもです。
集金
毎月25日~翌10日ごろまでに、購読料の集金業務があります。
新聞を毎日家まで届け、その代金を自宅まで回収に行くスタイルって今どき新聞屋ぐらいのものだと思うんですけど、時代遅れですよね。
銀行引き落としやクレカ引き落としなども対応していますが、まだまだ現金集金の割合が多いです。
新聞屋時代にお客さんからよく言われたことが「コンビニ払いも対応してくれればいいのに」でした。お客さん側としても、何度も集金に来てもらうのが悪いという感情になってしまうみたいですね。
コンビニ払いもできなくはないんですけど、手数料をケチって導入しない販売店がほとんどです。
営業
- 新規開拓
- 継続営業
ざっくり分けると上記です。
今現在、自社の新聞を購読してない家を訪問して購読をお願いしたり、今ある契約を再度延長してもらう継続など、基本的には「飛び込み営業」ですね。
求人広告とかを見てると「ノルマなし」を謳ってる販売店がありますが、これは嘘なので鵜呑みにしちゃダメですよ。
目標という名のノルマ(わりと厳しめ)をしっかり課されるし、それに苦しんで自腹営業とかをして、何のために働いてるのかわからなくなってる人もたくさんいます。
営業が向いてないと思う人は、営業を免除してもらう働き方ができないかどうかを相談してみるのもありです。
新聞配達の労働環境、待遇は?

- 拘束時間は12時間以上
- 休日は週休1日のみ
ぼくが勤めてた販売店は上記です。解説します。
拘束時間は12時間以上が基本
1日の拘束時間は短くても「12時間」とかでした。
夜中に出社して朝刊配達、朝方に一度帰宅し、昼間で睡眠。そしてまた昼に出勤して夜まで仕事といた感じになります。
働く時間帯が変則的なので、1日2回仕事に行くような不思議な感覚になります。
販売店によって誤差はありますが、ぼくが勤めていた会社は夜中0時に出社、配達を終えて一旦帰宅するのが5時前後とかでした。
万が一、労基に突っ込まれたときの対策的な感じで「残業代」という項目で手当は出ていましたが、時給にすると500円ぐらいの金額です。
控えめに言ってクソですね。
休日は週1日だけ
新聞配達員の休日は、原則「週1日」です。
それ以外に、月によって休刊日があったりなかったり。とはいえ、休刊日は朝刊配達がないだけで、夕刊は普通にあります。
ですが、残念ながら新聞配達員がまともに有給を申請して認められるケースはほぼゼロです。
身内が亡くなったとかならさすがに認められるとは思いますが、とはいえ、それは忌引にあたるので、有給とはちょっとちがいますよね。
新聞配達員の寮の住み心地は?

新聞屋の寮は、ざっくり分けて3パターンほどあります。
1.販売店の真上や敷地内など隣接してる
2.民間のアパートを法人契約で借り続けてる
3.入社時に好きな物件を借りてくれる「借り上げ住宅」
上記のパターンですが、おすすめは③の寮です。
求人の概要欄に「好きな場所を選んで住む」みたいな文言が入ってる会社だと、わりと③のパターンの寮の会社に入れます。
自社所有型の寮はやめた方がいい
上記の①~③の中でいうと「①のパターン」の寮ですね。
このパターンの寮の最大のメリットは家賃が安いことですが、デメリットの方があまりにも多いです。特に下記ですね。
隣や上下階などの部屋に住む人も同僚なので、下っ端のうちは特に気を使って疲れると思います。常に気張っていることになるので、プライベートな時間はほぼゼロだと言っても過言ではないです
あとは単純に仕事がサボりにくくなります(笑)
やっぱり、毎日変則的な時間に労働をしていると、たまにはやる気が出ない日だってあります。
そんなときに、家に帰ってサボろうかなということができないので、たぶんつらくなります。
新聞配達員の人間関係はどうなの?

新聞配達の仕事は、一度配達に出てしまえば1人で淡々とこなすだけなので、特に煩わしい人間関係はありません。
とはいえ、職場にいる同僚は、わりとクセが強い人が多いので、下記のような人たちが多い職場ということを説明しておきます。
- ギャンブル依存者が多い
- 時間を守れない人が多い
- 前科持ち、元ヤクザとかが普通にいる
まとめると「社会不適合者」が多い職場だったりします。
まとめ:新聞配達の給料は安い
ぼくの新聞屋時代の体験や、実際に感じたこと、給料面などをぶっちゃけて書いてきましたが、上記を読んでみても「年収500万円」が高いと思いますか?
短期間でまとまったお金を稼ぎたいという目標がある人にとっては、新聞配達の仕事も悪くないと思いますが、長期的に続けていくのは無理かと思います。
これから新聞屋に就職を考えてる人、新聞屋を辞めて転職を考えてる人は、下記で紹介してるサイトにたくさん求人が載っています。
終わりです。
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