35歳の誕生日プレゼントとして、妻と子どもたちがとんでもないサプライズをぶちかましてきた。
この時計をもらう以前にも妻からは児島ジーンズのデニムだったり、フットサルのときに着用するジャージ、電動シェーバーをもらっていたので、まさか時計までプレゼントしてもらえるとは思ってもいなかった。
それも話を聞くと、単純に妻が選んでこの時計を買ってきたというわけではなく、そこにはいろんな思いが詰まっていることを知ったので、ブログに残しておきたい。
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妻、子どもたちがそれぞれに意見とお金を出し合ったSEIKO5

以前から妻には、機械式の腕時計がほしいということは何となく伝えていた。
と言ってもそのときに話していたのは「オリエント」の腕時計で、SEIKO5のセの字も出てこなかった。
デニム、ジャージ、電動シェーバーを妻がプレゼントしてくれたんだけど、妻にはまだ予算が残っていて、それを何にするかを決めかねていたところ、下記の3つまで絞ったとのこと。
- 財布
- 腕時計
- サングラス
ここで、妻が子どもたちと相談し、息子は腕時計、娘は財布という意見を出し合い、最終的には子どもたちが唐突にぼくに聞いてきた。
「パパは何がほしいの?クリスマスに」
たしかこんな感じだったと思う。
休日の朝、ホントに唐突に聞いてきた。直球過ぎて笑えるぐらいに。
子どもからの質問に特に何も考えずに
「んー、時計かなぁ」
なんて答えてみた。子どもたちのお小遣いで買えるはずもないことはわかってはいるんだけど、このときのぼくはホントに何も考えていなくて、パッと思い浮かんだほしいものを答えた。
息子と公園で遊んでる間にしれっと。

ぼくは息子と一緒に公園に出かけていて、妻と娘がその間に買物に行っていた。
一足先にぼくと息子が家に帰ってきてお昼ごはんを食べていたところに妻と娘も帰宅。
子どもたちがぼくの好きな「アルフォート」と「たけのこの里」を持ってきた。てっきりそれが誕生日プレゼントだと思っていたところに、今度は丁寧にラッピングされた袋を子どもたちが持ってきた。
紙袋からラッピングギフトを出して、リボンをほどくと、さらに小さな袋でラッピングされていた。これは妻の演出。
手に持った感じはやや重量感のある四角い箱。
このときのぼくは、これはひょっとして…と思う気持ちと、いやいやまさか時計はないだろうという気持ちが入り混じっていた。
ラッピング袋を外して出てきた中身は白い外箱に入った黒い箱。これは時計で確定だ!
ぼくにとっては一生モノの腕時計になった

SEIKO5は、いわゆる機械式時計のエントリーモデルのようなもので、機械式時計を初めて使う人がデビューで使うような位置づけの時計。
ロレックスやオメガのような高級時計ではないけど、ぼくにとっては非常に思い入れのある時計になった。
35歳で、人生初めての機械式時計を手にしたわけだけど、そのきっかけが家族からの誕生日プレゼント。こんなの嬉しくないわけがない。
例えばだけど、Twitterとかでよくある懸賞系のツイートで当選したとして、その当選品がロレックスの時計だとしよう。
それはそれで自分では手が出ないような高級時計をもらったということで嬉しいかもしれないけど、そこには何の物語もない。
それよりも、家族が一生懸命に考えてプレゼントしてくれたSEIKO5の方が、ぼくにとってはどんな高級時計よりも価値の高いモノになる。
SEIKO5はムーヴメントが優秀という評判なので、大切に扱えばほぼ一生付き合っていけると思ってる。
もしかしたらオーバーホール代よりも新しい時計を買った方が安く済む場合もあるかもしれないけど、それでもぼくは時期がくればオーバーホールに出す。
よくある定番の一本かもしれないけど、ぼくにとっては家族からもらったという付加価値のついた世界に一本だけの時計。
腕時計をつけられない仕事をしているので、ぼくが着用できるのは休日か家にいる時間のみ。この時計をもらって以来、どこに行くわけでもないが、朝晩は必ず腕に巻いている。もちろん仕事に行くまでの1時間ぐらいと、お風呂上がりから寝るまでの3時間ぐらいだけ。
暇さえあれば時計を眺める時間が増えた。時間を気にしてるわけではなく、ただ時計が見たいだけなんだけどね。

見れば見るほど美しい時計だと思う。

シンプルな三針にデイデイト表示のみ。
見る角度によってはシャンパンゴールドのような、でも白く見えるような不思議なシルバーの文字盤。
余計な装飾がなくて、ホントに使い勝手が良い一本だと思う。
昔はクロノグラフのメカニカルな感じに憧れがあったけど、最近はシンプルであればあるほど良いと思っているので、この時計はまさにうってつけの時計だ。
このモデルを選んだ妻のセンスと、この文字盤の色を選んだ娘のセンスは素晴らしい。
それに、ぼくがほしがってるものは腕時計なんじゃないかという予測を立てた息子の読みも素晴らしい。
家族3人が協力し合って選んでくれたということがホントに嬉しい。
何をもらうかよりも、誰にもらうかなんだなと思うし、物語の詰まったモノほど価値のあるモノはないなと思う。
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