35歳の誕生日プレゼントとして、家族から機械式の腕時計を貰った。

極めてシンプルな三針+デイデイトのデザインと、37mmという大きすぎず小さすぎない絶妙なケースサイズの腕時計がお気に入り。
ぼくが選んだわけではなく、妻と娘が2人で選んでくれたのがぼくの好みにバッチリ刺さった感じで、あぁよくわかってらっしゃる。
単に腕時計がほしいなら、デジタルやソーラー、それこそ、今の時代で言えば「スマートウォッチ」が主流なのに、なぜ手のかかる機械式時計なのかということについてぼくの考えを書いておこうと思う。
関連記事 どんな高級腕時計よりも価値のあるSEIKO5をプレゼントで貰いました
機械式時計は男のロマンだ!
12月の初めにこんなツイートをしていた。
ここに写ってる時計の写真とか超絶カッコいいんですけど……。
まあ何というか例えばアップルウォッチを代表とするスマートウォッチでは、こんな雰囲気の写真は絶対に撮れない。
機能面だけに目を向ければ、たしかにスマートウォッチは優れているかもしれない。
ぼくの時計ではコンビニで買物をすることもできないし、心拍数を計ることもできない。もちろん、LINEの通知を見ることも不可能だ。
かの有名なロレックスですらそれらのことはできない。数百万円の時計でもだ。
スマートウォッチが生活面を便利にサポートしてくれるモノだということはぼくも認めている。コンビニなどで手首をかざすだけで会計を済ませてる姿を見ると未来的だなと思ったりもする。
でも、ハッキリ言ってそこに面白さがあるかどうかで言えばぼくはないと思う。
時間なんか気にしてるわけでもないのに、時計を見たいがためについつい腕を上げてることが多々あるぐらい、腕時計としての機能を超越した存在感が、機械式時計にはある。

機械式時計の内部には、こんなギミックが隠されている。
ぼくの時計はたまたま裏蓋スケルトンだったので、メカニカルな部分が丸見えになってるんだけど、正確にリズムを刻みながら動くゼンマイを見ているだけで幸せな気分になれる。
スマートウォッチではこんなの見れないでしょ?
時計に耳を近づけると、カチカチと心地よく時を刻む秒針の音が聞こえてくる。
手のかかる子ほどかわいい

機械式時計は、ハッキリ言って手がかかる。
スマートウォッチやソーラー、クオーツなどのように、ほぼメンテナンスフリーで使えるわけではないし、時間の精度も低い。
デイデイト機能を備えた時計なら、31日までない月(例えば11月とか)から月が変わったときなどは日付を合わせてあげなければいけない。
1日時計をつけないで生活するだけで、時間が遅れる。(これはゼンマイの力不足によるもので、少し時計を動かしてあげればしっかり動くので故障ではない)
5年に一度、オーバーホール(分解掃除)が必要。もちろん自分でできるような作業ではないので時計屋さんに頼むことになる。当然お金もかかる。
でも、それだけ手間とお金をかけてでも所有したいと思うんだから、不思議だ。
これはもう完全に「男のロマン」以外の何者でもない。
ブーツなんかでもそうなんだけど、なぜだか手間のかかるモノを所有したがる傾向がぼくにはある。ブーツもデニムも時計も全部男のロマン。
妻がこういったことに理解のある人で良かったと心底思う。
というわけで、家族から貰ったこの時計をぼくは大切にしたい。
