iPhoneが水没したのでデジタルデトックス週間中。という記事にも書いたとおり、iPhoneの水没をきっかけに、一週間ほど日中は強制的にスマホなし生活をしていた。
もともと、妻以外の人と連絡をとることがほとんどないので、日中にスマホがないことで困ることはなかった。
強いて言えば仕事の休憩時間にちょっと手持ち無沙汰なことぐらい。
スマホがこれだけ普及した現代では、日常的にSNSアプリを開き他者とのコミュニケーションを図ったり、スケジュール管理をスマホ任せにするなんてことは当たり前なのかもしれない。
便利なモノを活用して何が悪いんだという意見も聞こえてきそうだけど、半デジタルデトックス期間を経て確実にわかったことがある。
そんな話を今回は書いてみようと思う。
一週間の半デジタルデトックス期間を経てわかったこと。

iPhoneを水没させる以前のぼくは、わりと頻繁にiPhoneのロック画面を開いては、息を吸うようにTwitterを「眺めて」いた。
あえて「眺めて」を強調したのは、Twitterのタイムラインにどんなことが書かれていたのかなんて覚えていないから。
以前の記録がわからないので正確な数字ではないけど、iPhoneのスクリーンタイムという機能で画面を開いてる時間を計測すると、何と平均で7時間ほどという結果だった。
休日に子どもたちがYou Tubeを見ることもあったので、ぼく1人の数字ではないにしても、睡眠時間に匹敵するほどの時間をiPhoneの画面を眺めて過ごしていたことに驚いた。
スマホは便利な反面、使い方を考えないと、貴重な時間を無限に搾り取っていく怖いツールだと思う。
Twitterは蟻地獄
前述した通り、iPhoneを水没させる以前のぼくは、Twitterをただぼーっと眺めていた。休日の朝に布団の中でTwitterを開いてから、気づいたら1時間経っていたなんてこともざらにある。
Twitterは、マーケティング的な使い方としては非常に優秀なツールだと思う。
トレンドを手軽に、身近に知ることができたり、極稀に有益な情報に出会うこともある。
でも、ほとんどの場合は、他人が垂れ流した生活を覗き見しているだけであって、自分の人生にとって何かプラスになるものを得られることはない。
TwitterやInstagramなどで積極的に発信し、マーケティング活動やPR活動をしているわけでもない限りは、ただ何となくタイムライン上に垂れ流された他人の投稿を眺めて時間が過ぎていくことになる。
意識して使わないと、抜け出せない蟻地獄のように時間をどんどん吸い取られてしまう。
ヤフーニュースも蟻地獄
テレビを見るのは朝の食事中に流し見するか、夕飯時に流し見するぐらいになった。
最近は、世の中のニュースを知るために「ヤフーニュース」をよく見るようになったんだけど、これもまた蟻地獄。
というのも、ヤフーニュースユーザーなら知ってると思うけど、「ヤフコメ」と呼ばれるコメント機能がある。
反響が大きい記事になると、数千件もの膨大なコメントがつくんだけど、このヤフコメがまさに蟻地獄。
いろんな人の意見を読むことができて、ときには参考になるなと思うこともある。けど、大半はクソコメ。見るに値しないやつ。
これもTwitterの同じで、それっぽいコメントをだらだらと読むことで、一見、自分が何か有識者にでもなったような気分になれる。が、ただの時間の無駄遣い。
ぼくの同僚にヤフコメにいちいち反応して、それを休憩中に話したがる人がいるんだけど、完全にネット民の声に踊らされていて哀れな人だなと思う。
ヤフーニュース、ヤフコメで得た知識が、自分の人生にどれほど役に立っただろうかと考えたとき、あぁ、なんて無駄な時間を費やしていたのだろうかと虚しくなった。ヤフコメには自分の人生を豊かにする答えはない。
世の中で起きているニュースを知るためにヤフーニュースは見るけど、ヤフコメをだらだら見ることはやめた。
ソーシャルゲームも蟻地獄
最近まではサッカーゲームの「ウイイレ」をプレイしていたんだけど、突然パタリとやらなくなった。
以前は、休日の朝に早起きして、気がついたら3時間ぐらいオンラインプレイに没頭していた時期もあったぐらいハマっていたんだけど、最近はまったくやらない。
これもまた蟻地獄で、「あと一試合やったら止める」を何度も繰り返してしまう。
ぼくのように意志が弱い人間には、ソーシャルゲームは不向きだからやめた方がいい。
ぼくは一度でもゲームに課金をしたら終わりだと思ってる。それほど無駄なお金の使い方はないからだ。
以前、ぼくが勤めていた職場に、ゲームに数十万円課金している人がいた。
ロクに仕事もせず、仕事中にも関わらずひたすらゲームに没頭。どうしても課金するためのお金がほしくて、会社のお金に手を出す始末。
結果的に、会社をクビになり、会社で借りていた社宅に住んでいたから家も失った。
これは極端な例かもしれないけど、実際にこういう人もいるからゲームは怖い。
暇つぶしにゲームをするぐらいなら、10分でもいいから読書をした方が絶対にいいとぼくは思ってる。
時間は有限。自分の人生を生きよう

半デジタルデトックス生活を一週間ほどやってみてわかったこととしては、時間は有限であり、自分の人生を生きなければつまらない人間になってしまうということ。
何となくスマホを開いて、何となく他人が作ったコンテンツ(TweetやYou Tube動画など)を眺めて一日が終わるなんて、そんなつまらない人生でいいのだろうか。
半デジタルデトックス生活を始めてから、ぼくは小説をよく読むようになった。東野圭吾作品がお気に入りで、今読んでいるのは映画にもなった「プラチナデータ」という話。
これも他人が作り出したコンテンツといえばそうなのだけど、活字を読むことで知識欲や想像力が刺激される。この感覚はTwitterやYou Tubeの動画では味わえないものだ。
仕事の休憩中にだらだらスマホを眺めることを止めた代わりに、推理小説を読む。
もともと本を読むことは好きだったんだけど、すっかりスマホに慣れきった今では、本を一冊読み切る集中力がなくなっていた。
それが、スマホを使えない状況になってからというもの、2日に一冊ぐらいのペースで小説を読み切れるぐらいまで集中力が回復した。
本の世界に没頭することで、そこには自分だけの世界を作り上げることができる。誰か知らない他人の生活を覗き見してるだけの無駄な時間ではなく、少なくとも想像力や集中力を養うことはできている。
誰にでも時間は平等に与えられていて、使える時間は限られている。
その限りある時間を、だらだらとスマホを眺めて終えるのか、それとも自分の人生を豊かにするために使うのか。どっちの方が幸せになれるかは明白だと思う。
ぼくは自分の人生を生きたい。