こんにちは。
新聞配達員募集の求人情報とかを見てると「3年で200万円貯めようよ」などと書かれてあるのを見たことはありますか?
恐らく、3年で200万円ってどういうこと?って感じでちょっと気になった人がこの記事を読んでくれてると思うので、元新聞配達員のぼくが解説します。
なお、新聞配達員として従事した期間を累積すると7年ほどなので、信憑性は担保できるかと思います。
Contents
新聞屋の求人に「3年で200万円貯めよう」と書いてある理由を解説

結論から言うと、新聞や独自の財形貯蓄のことです。
超利率が良い財形貯蓄
自己資金とほぼ同額を、新聞社と販売店がそれぞれ積み立ててくれることで、異常とも言えるような利率の財形貯蓄が成立しています。
金額とか月数などは新聞社によって異なるので、参考までに書いておくと下記です。
- 読売新聞:15,500円の積立を48ヶ月(4年)で200万円
- 朝日新聞:27,000円の積立を36ヶ月(3年)で200万円
金額はざっくりですが、上記です。
単純に15,500円を48ヶ月積立てても744,000円ですが、自己資金と同額を新聞社と販売店が積立ててくれることで、4年後に200万円を手にすることができます。
これが「3年で200万円」の真実です。
新聞屋の人手不足を解消するための施策

常識では考えられない利率の財形貯蓄をする理由として、新聞配達員の人手不足問題があります。
厳しい営業ノルマ
販売店によって異なりますが、営業ノルマはわりと厳しいところが多いです。
ぼくが働いてた販売店では、1ヶ月で新規顧客を20件とか、わりと異常なノルマを課されていました。
100件回って1件ぐらい契約がとれたらラッキーというぐらいの感覚で、ほとんどの人は話しすら聞いてもらう前に門前払いですね。これを毎日やってると自己肯定感がどんどん下がっていきます。
週休1日、1日15時間拘束。
働き方改革がなかなか進まず、週休1日が当たり前、有休取得率はゼロ。1日15時間拘束みたいな働き方が普通の職場なのが新聞屋だったりします。
熱があっても配達が休めないし、雪が降ろうが台風ど真ん中だろうがバイクに乗って配達に出ます。
かなり過酷な労働環境なので、新しい人を雇ってもすぐに辞めていってしまうのが現状です。1年続いたらベテラン扱いされる業界ですね。
増える仕事量
新聞配達員の基本業務と言われるものは、下記の3つです。
- 配達
- 集金
- 営業
上記の3つが基本業務なんですけど、イベントなどがあるとポスティングの仕事があったりします。
最近では、基本業務以外にも他業種と提携して宅配サービスや出前サービスなどを行ってる販売店もあるようです。
とはいえ、新規事業のために新たに雇用を増やすわけではなく、既存のスタッフの仕事量を増やしてるだけなので、もともと過酷だった新聞屋の仕事がさらに過酷になってる状況ですね。
販売店の経営者は、従業員を奴隷か何かと勘違いしてる節があります。
新聞屋の財形貯蓄はおすすめです

新聞屋の財形貯蓄は、下記のような人におすすめです。
- 起業資金を貯めたい
- 留学資金を貯めたい
- 投資資金を貯めたい
- 海外移住したい
新聞屋の財形貯蓄は、実質100万円の自己資金を貯めたら倍になって返ってくるようなものです。めちゃくちゃお得ですよね。
財形貯蓄で200万円とは別に、自分でも毎月5万円の貯金ができれば、たった3年で500万円の自己資金を用意することも可能です。
3年という期間はけっして短い期間ではないですが、叶えたい夢のために必要な準備期間としてチャレンジしてみるのも悪くないと思いますよ。
泥臭い営業でメンタル修行もできます
ちょっと補足ですが、新聞屋の仕事で「勧誘(営業)」があります。
令和の時代にも関わらず、地図を見ながらインターフォンを押し歩く「訪問営業」で顧客を獲得しようとしています。時代遅れも甚だしいですよね(笑)
とはいえ、これが意外とメンタル修行になりまして、新聞屋の財形貯蓄で自己資金を貯めた先に起業とかを考えてる人は、わりとおすすめだったりします。
自分で事業を始めたら営業能力は必須ですからね。泥臭い訪問営業でメンタル強化しましょう。
新聞屋の求人に「3年で200万円貯めよう」と書いてある理由を解説

こんな感じで、新聞屋の求人に「3年で200万円貯めよう」と書いてある理由を解説してみました。
一見すると怪しいように見えますが、全然まともなもので、一般的な財形貯蓄とかと仕組みとしては同じです。ただ、労働環境が悪いこともあって、それを繋ぎ止めるための苦肉の策といった感じですね。
まとまった自己資金が必要な人はぜひおすすめです。
終わります。
下記でおすすめしてる転職サイトに新聞販売店の求人がたくさん掲載されてます。この記事を読んで新聞屋の財形貯蓄に興味を持った方は、ぜひ読んでみてください。